咳と痰について

咳は気道の刺激物を取り除こうとする防御的な反応です。痰は、気道の様々な場所から排出されるもので、粘膜の炎症やうっ血、異物などによって出ます。乾いた咳が出る場合は、扁桃炎や気管支炎などが良くあります。湿ったせきは、風邪や気管支炎の事が多く、また、肺炎や結核なども同様のせきになります。痰を伴わない乾いたせきの場合は、出来るだけ抑えるようにしましょう。咳を多くすると、血圧や肺に良くありません。痰が出る場合は、必ず紙にとり、その紙はビニール袋などに入れてまとめて捨てます。痰の中には多くの菌が含まれている可能性が有りますので、痰は飲み込まないようにしましょう。痰が多く出ると、水分やタンパク質が失われます。水分が不足すると、痰に粘りが出て、とれにくくなりますので水分を補給します。この時飲むのは水よりポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクの方が吸収されやすいのでおすすめです。

咳で寝られないときは

・なるべく水分を取らせ、のどを潤す&痰をでやすいようにする
・加湿器などで部屋を加湿する(濡れている洗濯物を部屋に干す)
・あまりに咳き込んでつらそうならば、起こした状態で寝かせる
・換気をする(2時間に一回)
●喉にいい飲み物レシピ
1.大根7,8cmくらいを小指の先ほどのさいの目切りにした物に、蜂蜜をたっぷりかけて一晩置くと、大根がしなしなになって、お皿に大根のエキスが染み出た蜂蜜水がたまります。
2.これに生姜の絞り汁を加えて、お湯で割って飲みます。
3.飲みにくいようなら、レモンを少し加えるといいでしょう。
4.しなしなの大根の方は、おいしくないので捨ててください。

赤ちゃんや小さい子供の場合の咳対処法

咳がひどくて、ミルクや水分もとれず、咳込んで吐いてしまうことってよくあります。これは、吐き気があるのではなく、指をのどの奥に入れると「おぇっ」となるのと同じような仕組みで起こります。つまり、反射で吐いてしまうのです。
ですから、吐き気止め(制吐剤)は効果がありません。
このような場合は、痰を切れやすくする薬(去痰剤)や咳止めを上手に使ってあげることが必要になります。
処方された薬をちゃんと飲ませ、充分な水分を補うよう心がけましょう。
この時、少しずつ頻回に水分を与えましょう。
お腹が一杯になると吐きやすくなるので、消化の良いものをいつもより少な目に、回数を分けて食べさせるようにしてあげると良いです。
また、空気が乾燥しすぎないように冬場などは加湿器を使うなどして部屋の空気を湿らせてあげるといいでしょう。
咳の発作には冷たい水を飲ませたり、空気を入れ換えたりすることも有効な場合があることもあります。